どのような業界でも、その業界に勤めている人だけに通じる専門用語がありますよね。もちろん、キャバクラのような夜職業界にも、店内で使用される専門用語というものが存在しており、これからキャバ嬢として働こうと考えている方は、ぜひ頭に入れておきたいものです。
というのも、キャバクラのような夜職業界は、「お客様に意味を理解されない」という目的の隠語として専門用語を使用するという傾向が強く、相手が何を言っているのか分からなくても、その場で「どういう意味ですか?」と聞けないようなケースが多いのです。つまり、ある程度は店内で使用される専門用語を理解しておかなければ、指示の内容を間違った意味で捉えてしまい失敗してしまう危険があるのです。
そこでこの記事では、キャバクラ業界で稼いでいこうと考えている方のため、おさえておきたいキャバクラ用語をご紹介します。
キャバ嬢が知っておきたい『キャバクラ用語』
それではキャバクラ業界で働こうと考えている方がおさえておきたい『キャバクラ用語』についてご紹介していきましょう。
お客様に関する『キャバクラ用語』
まずは、お客様に関係するキャバクラ用語からです。
- 太客
太っ腹なお客さんの略語です。要は、多額のお金を使うお客さんのことで、キャバ嬢にとっては最も大切な指名客と言った感じです。 - 細客
太客の逆です。つまり、お店に来ても、あまりお金を使わないお客さんのことです。 - 痛客
キャバ嬢が接客するのを嫌がるタイプのお客様で、キャストに必要以上にお酒を飲ませようとしたり、お触りしたり、痛い言動をするお客さんのこと。
キャバクラに来るお客様について、キャスト同士や店内で話すときに使う感じです。間違ってもお客様の前では使わないようにしましょう。
テーブル周りで耳にする『キャバクラ用語』
次は、キャバ嬢が実際に接客する際、テーブル周りで使用するアイテムやお酒に関する専門用語となります。これを頭に入れておけば、ボーイとの意思疎通が楽になるはずです。
- ハウスボトル
席に着いたとき、特に注文しなくても提供されるお酒です。要はセット料金の中に含まれているもので、別料金が発生しないお酒になります。お酒の種類は基本的に、焼酎・ブランデー・ウィスキーの中から選びます。 - キープボトル
有料のボトルを入れてお店にキープしておくお酒です。キープできる期間は、お店によって異なるのですが、1~3ヶ月が一般的です。 - ドリンク
お客様におねだりしていただけるキャストの飲み物です。単品の飲み物で、どのドリンクを頼んでも1杯○○円というように、均一価格に設定されています。 - ゲストグラス(別名:ゲスタン)
お客様が使用するグラスのことです。 - レディグラ
キャストが使用するグラスのことです。基本的にゲストグラスよりも小さなものが使用されます。 - ミネ
ミネラルウォーターの略で、お酒を割るための水です。 - アイス
お酒を作る時に必要な氷のことです。なお、氷とトングと入れ物をセットで指している場合がほとんどです。 - アイスペール
氷をたくさん入れている入れ物です。 - おしぼり
お客様が席に着いたときに渡すおしぼりです。おしぼりという場合は、あたたかいおしぼりを指します。 - つめしぼ
冷たいおしぼりのことを指します。お客様が酔った時や夏場に来店した時に首筋やおでこを冷やすために渡します - かわしぼ
乾いたおしぼりのことです。
テーブル周りの専門用語については、最低限上記ぐらいは頭に入れておきましょう。
営業方法に関する『キャバクラ用語』
キャバクラ用語には、キャバ嬢の営業方法に関する専門用語もあります。以下のようなものは頭に入れておきましょう。
- 友営
これは、友達営業の略で、キャバ嬢の営業方法としては最も楽だと言われるタイプです。要は、恋愛要素などはなく、あくまでも友達として接するというような接客・営業方法です。 - 色恋
色恋営業の略です。これは、お客様のことを好きなフリや、気になっている仕草などを見せ、恋愛感情を利用してお店にお客様を呼ぶ営業方法になります。 - 枕営業
お客様と肉体関係を結ぶかわりに、同伴や指名、ボトルなどを獲得する営業方法です。基本的に、どのキャバクラ店でも枕営業は禁止です。 - 裏引き
仲良くなったお客様について、お店に呼んでお金を使わせるのではなく、外で会って金銭を貰う行為のことです。これも禁止行為ですね。 - 同伴・アフター
同伴は、お店に出勤する前にお客様に会い、軽くデートしてから一緒に出勤する行為です。なお、デートなどは行かずに店の前で待ち合わせをして一緒に出勤する店前同伴というのもあります。同伴は、キャストにバックが付くというメリットがあります。アフターは、お店終わりにお客様とデートに行く行為です。こちらはバックなどはありませんが、太客をつないでおくための営業活動という扱いです。 - 店外
休みの日にお店の外でお客さんと会うことです。
その他、覚えておきたい『キャバクラ用語』
上記以外にもたくさんの業界用語が存在するのがキャバクラです。以下で、頭に入れておくと働きやすくなるかもしれない専門用語をご紹介しておきます。
- マイナス営業
あまりこの状況に陥ることなどないのですが、これは来店しているお客様に対して、キャストの数が足りていない状況のことです。 - チェンジ
フリーのお客様で、席についてくれたキャストが気に入らなくて、他のキャストに変わってもらうことです。 - 店カラ(別名:ノーゲス)
これは、「ノーゲスト」のことで、お店内にお客様が一人もいない状況のことです。 - 飲み直し
フリーで入ったけど、お気に入りのキャストに売り上げをつけるために本指名に切り替えることです。 - 爆弾
ヘルプでついた席などで、本指名のキャストがいるお客様と連絡先交換や同伴の約束をする行為 - ビジター場内
指名のないフリーのお客さんからの場内指名のこと。 - プラス付け
一人のお客様に対し、複数のキャストが同時につくこと。 - お茶・お茶っぴき
出勤して、その日の指名が0で終わること。 - つけまわし
どのキャストをどこの席につけるか、どこの席に移動させるか、などを指示するスタッフのこと。お店の人気や売上がかわってしまうくらい重要な役割です。
まとめ
今回は、キャバクラ業界で使用されている専門用語について、キャバ嬢さんが覚えておいて損はないものを中心にご紹介してきました。この記事でご紹介したように、夜職業界で共通する専門用語もありますので、なんとなく意味が分かる物も多いと思います。
実際にキャバクラで働いてみるとわかりますが、専門用語が頻繁に飛び交う世界ですので、この記事でご紹介したもの程度は頭に入れておくのがオススメですよ。