キャバ嬢として稼いでいきたいと考えているのであれば、キャバクラでのテーブルマナーは絶対に押さえておかなければいけません。テーブルマナーと聞くと、ナイフやフォークの使い方など、高級フレンチなどでのマナーと考えがちですが、キャバ嬢の接客上のテーブルマナーがあるのです。
キャバ嬢は、お金持ちのオジサマの横に座って、楽しくお話ししたり、お酒の相手をしているだけで大金が得られる楽な仕事と考えている方が多いです。しかし、この考えは大きな間違いであり、キャバ嬢のお仕事は『究極の接客業』と言われるように、細やかな気遣いが非常に重要なのです。
確かに、キャバ嬢として働く場合、お客様のお酒を作り、自分もお酒を飲みながら会話を楽しむということは重要です。しかし、それに並行して、お客様のタバコに火をつけたり、灰皿を交換したり、グラスの水滴を取り除いたりと、とても細やかな動作をするお仕事なのです。
そこでこの記事では、これからキャバ嬢として働きたいと考えている方に向け、最低限おさえておきたい、キャバ嬢としてのテーブルマナーをご紹介していきます。
キャバ嬢はテーブルマナーが超重要
キャバクラでは、仕事中のテーブルマナーが非常に重要だと考えてください。もちろん、フレンチを食べる時のようなマナーとは異なり、接客上のマナーのことを指しています。
そもそもキャバ嬢のお仕事は、同伴などを除けば、ほぼ全てがテーブル周りにあることで、テーブルマナーを怠ってしまうと、人気キャバ嬢になることはできないと考えておきましょう。最初のうちは、テーブルマナーを意識することで精一杯になってしまう方が多いのですが、一人前のキャバ嬢になるには、自然にテーブル上の仕事をこなし、その上でお客様に楽しんでもらえるというところが最低限のラインです。
ここでは、キャバ嬢が絶対に押さえておくべきテーブルマナーのポイントを4つに分けてご紹介していきます
おしぼり
キャバクラで非常に利用頻度が高いアイテムが『おしぼり』です。どのような飲食店でも最初におしぼりが提供されますが、キャバクラでは、おしぼりも場面によって3つの種類が存在しているのです。
キャバクラのおしぼりは、「あつしぼ」「かわしぼ」「つめしぼ」という種類が存在していて、状況に応じて使用するものが変わりますので、以下の点を押さえておきましょう。
- あつしぼ
温かいお絞りのことを『あつしぼ』と言います。これは、お客様が席に着いたとき、最初に渡すおしぼりです。なお、キャバクラでおしぼりというと、通常このあつしぼが出てくることになります。基本的には、お客様が手を拭くために利用するもので、お客様がお手洗いなどに行くたびに新しいおしぼりを渡す習慣があるお店も多いです。 - かわしぼ
これは、乾いたおしぼりのことを指しています。基本的に、お客様が飲み物をこぼした時などに使用するおしぼりとなります。 - つめしぼ
冷たいおしぼりのことです。これは、夏場の暑い時期など、お客様が汗をかいていたら渡す、酔いが回っているお客様に渡し、おでこや首を冷やすなどと言った使い方が多いです。
キャバクラでは、上記のようにおしぼりに種類が存在しており、場面によって使い分けるものだと覚えておきましょう。なお、キャバクラではお客様のグラスに水滴がついている場合、それをキャストが拭き取るのですが、これにおしぼりを利用するのはNGです。そういった場合は、キャスト自身が用意しているハンカチで拭き取りましょう。
また、おしぼりをテーブルに置いておく時には、ぐちゃぐちゃにしておくのではなく、「三角」や「三つ折り」に畳んだ状態にして、テーブルの端に綺麗に置くのがマナーです。
灰皿
灰皿関係は、夜のお店特有のルールですので、覚えておきましょう。
お客様がタバコを吸う場合、灰皿を用意するのですが、一般の居酒屋などと違うのは、灰皿に吸い殻が1本溜まるごとに、灰皿を交換するという点です。なお、お店によっては2本までOKとしている場合があるのですが、基本は1本で交換と覚えておきましょう。
慣れるまでは、他の動作に気をとられてしまい、何本か吸い殻が溜まってしまう…なんてことが多いので、最初に小まめに灰皿を交換するという意識を持っておきましょう。簡単なように思えますが、意外に忘れてしまう新人キャバ嬢が多いマナーです。
ボトルセット
キャバ嬢が接客する際には、常にボトル・アイス・トング・マドラー・割りもの飲料というボトルセットがある状態にしておきましょう。
キャバクラでは、ハウスボトルがセット料金に含まれていることがほとんどで、お客様はセット料金のみで特に注文などはしなくてもお酒が飲めるようになっています。
お客様が団体で来店した場合には、ハウスボトルを数種類用意したり、アイスを複数用意しておくと、スムーズにお酒を作ることができます。なお、ロックでお酒を飲むお客様でも、チェイサーとしてお水も用意しておくのがオススメです。
お酒作りについて
キャバ嬢として働くのであれば、基本となるお酒の作り方は覚えておかなければいけません。もちろん、夜職初心者であれば、実際に席に着く前に、お店のスタッフさんがお酒の作り方の講習を簡単にしてくれます。
基本的に、お客様が席についた最初にお酒を作っていきます。ハウスボトルは、焼酎かウイスキーというお店がほとんどで、お客様から作り方の指定がない場合、水割りのお酒を作るようにしてください。
女性であれば、水割りの作り方がわからない…という方も多いのですが、以下の順に作っていけばOKです。
- ①グラスいっぱいにアイスを入れる
- ②焼酎(またはウイスキー)をグラスに入れる(指2本分の量とするお店が多い)
- ③水を入れる
- ④マドラーで軽く混ぜる
- ⑤お客様に提供する
水割りは特に難しいお酒ではないので、上の手順を覚えておきましょう。お客様によって「薄め」「濃くして」など、要望がある場合、お酒の量を調整しましょう。なお、アイスを入れた後に、一度マドラーでアイスをくるくるしてあげると、グラス全体が冷えてお酒が美味しくなると言われています。
お酒を作る際には、お酒の好みをお客様に聞くようにしておけば、話すきっかけも作れるので一石二鳥ですよ!
まとめ
今回は、キャバクラ特有のテーブルマナーをご紹介してきました。今までキャバクラに縁のなかった女性であれば、少し驚いたテーブルマナーなどもあったのではないでしょうか?
この記事でご紹介した内容は、最低限おさえておかなければならない基本的な部分となります。お店によっては、さらに細かく接客上のマナーを作っているような場合もありますので、その辺りは面接時に詳しく聞いておくのがオススメです。お客様によっては、こういったテーブルマナーを守れていないことで、気分を害してしまうような人もいますので、頭で考えなくてもできるようにしていくことを心がけましょう。