今回は、キャバ嬢さんがおさえておきたい、お仕事をしている時によく出くわすケースでの対処法をご紹介していきたいと思います。
キャバ嬢は、究極の接客業といわれているように、お店に来たお客様をトークのみで楽しませる必要があります。しかし、キャバ嬢からすれば、「お金を稼ぐために働いている」わけですので、お客様を楽しませる一方で、自分の利益にもなるドリンクやボトルを入れてもらわなければいけません。さらに、時には、お客さまの期限を損ねてしまったり、久しぶりに来てくれた指名客の名前が思い浮かばなかったり、困った状況に陥ってしまうことも珍しくないのです。
そこでこの記事では、キャバ嬢として稼いでいきたいとき、仕事上でよく出くわすケースについて、それぞれをうまく切り抜けるための対処法についてご紹介していきます。
ボトルの対処法について
ほとんどのキャバクラでは、お客様にシャンパンやワイン等のボトルを入れてもらうと、その時接客していたキャバ嬢には「ボトルバック」として、入れてもらったボトルの金額に応じたお給料がプラスされる制度になっています。そのため、キャバ嬢として稼いでいくためには、このボトルバックをどれだけ稼げるのかが生命線になると考えなければいけないのです。
ボトルはお客様を見ておねだりして!
キャバクラのボトルといえば、シャンパンなのですが、シャンパンにも1万円程度のリーズナブルなものから1本50万円以上もする高級シャンパンまで非常に幅広い種類が存在します。そして、こうしたボトルの売上は、上述したように、その何割かが女の子のお給料としてプラスされていきますので、いかにしてボトルを入れてもらうのかがとても大切になるのです。
キャバ嬢としてシャンパン、ワインなどをおねだりする時には、きちんとお客様の懐事情を知ってからでないと、なかなか成功しないと考えましょう。あまりお金がないと言っている方にウン十万もするボトルをおねだりしたら「こいつ金の事ばっかだな…」と引かれてしまうことになります。したがって、懐具合が寂しそうなお客様におねだりする場合は、一番安いボトルを指定して「今コレが飲みたい気分なんだけど」などと、あなたがそれを飲みたいことを強調すれば良いでしょう。そうすれば、懐事情が寂しくても、良い恰好をするために、入れてくれるかもしれません。
地位のある人の場合、その分稼いでいることも多いですし、何も言わずとも高いボトルをどんどん入れてくれますので、しつこくおねだりするのは避けましょう。
安いボトルばかりを飲むお客様を軽視してしまう子も多いのですが、安くてもボトルを入れてくれるお客様を多く獲得する方が結果的に稼げます。ボトルを頻繁に入れてくれるお客様は値段に関係無く大切なお客様として精一杯おもてなししましょう。
おねだりをする時は「あなたと飲めて嬉しい!」と伝えることも大切ですが、ドリンクを何杯も頼むよりもボトルにした方がトータルでお得になるとお客様側のメリットも伝えてあげると頼みやすいと思います。
クレームの対処法について
キャバ嬢として働いている限り、大小さまざまなクレームを入れられる可能性があると考えておきましょう。一生懸命やっていたとしても、失礼があればクレームになるのは当たり前ですし、何より、キャバクラではこちらに非が無くてもクレームになってしまうことがあるのです。
そして、お店の中でお客様に一番近い位置にいるのがキャバ嬢ですので、どんなクレームでもまずはキャバ嬢が聞くことになってしまうことが多いです。ここでは、キャバクラでのクレームの対処を簡単にご紹介します。
キャバクラでよくあるクレームと対処
まず、キャバ嬢として働いていて最も被害を受けやすいクレームが、本指名の子がなかなか席に来ないじゃないか…といったクレームです。
お店が忙しい時は、本指名の子の変わりに別の子がヘルプとして席についてしばらく接客するのが普通なので、ある程度の時間ならお客様も文句を言いません。
しかし、あまりにも本指名の子が来るのが遅くなってしまうと、まず最初にクレームが辿り着く先はヘルプの女の子なのです。「◯◯ちゃんまだ来ないじゃないか!」とイライラしている様子でしたらまず最初に謝罪し、店長に後どれくらいで席に着けそうか確認しましょう。
店長に対してもお客様が本指名の子が来ない事で怒っている旨をはっきり伝えて対処してもらうようにしてください。自分の事ではないクレームなのでいい気分はしないかもしれませんが、お店に対してのクレームはお店で働いている全員が謝罪する姿勢を持つ事が大切ですよ。
次に多いのは、料金系のトラブルです。特にボッタくりのような事がない場合でも、「こんな高いはずはない」「勝手に延長された」といったクレームが出る場合もあります。
こういった料金系のトラブルは、女の子にはどうすることもできませんし、お客様も女の子が近くにいるとかえって話しにくい可能性も高いので、ここはスタッフに任せて自分は現場から離れてしまうのがオススメです。そもそも、こうしたトラブルの多くはお客様の勘違いや単にクレームを入れたいだけだったりしますので、男性スタッフや店長さんが対応すれば、収まることも多いです。
なお、こういったトラブルがあった後日に、同じお客様がいらっしゃった場合、何も知らないことを前提にしてお客様のフォローをする必要があると思っておきましょう。例えば、「この前は大丈夫でしたか?私がドリンク飲みすぎちゃったせいで迷惑かけてごめんね」というように、お客様の勘違いが元であったとしてもお客様は何も悪くないというようにフォローを入れてあげましょう。
なおキャバクラのようなお店では、クレームとは少し異なり、女の子やフタッフ等にわざと意地悪を言って困らせることを楽しむお客様もいらっしゃいます。
例えば「キミ可愛くないね」なんて平気で言うようなタイプです。こういうことを言うお客様は冗談のつもりで言っているので本気にしないで軽く流してしまいましょう。「可愛くないね」と言われたら「でも胸は大きいんですよ〜!」というように流してしまいましょう。
こうしたタイプは遊び慣れた高齢のお客様に多いです。傷つくような冗談を言われても笑って流せるようになれれば、自然と長く付き合えるお客様になりやすいですよ。
指名客の名前を忘れた時の対処法について
キャバ嬢は、毎日多くの男性客の接客を行う訳ですので、うっかり自分の指名客の名前を忘れてしまう…なんてこともあるのです。ボーイさんに「指名です」といわれて席に行ったところ、全く記憶にない…なんてことになった場合、どんな対応をすれば良いか困ってしまいますよね。
指名客の名前が出なければどうする?
かなり久しぶりに来てくれたお客様であれば、「あれ?名前何だっけ?」なんてことになる可能性は少なく無いですよね。顔は見覚えがあるのだけど、名前がどうしても出てこない…なんて場合、何とか自然に名前を聞き出すように頑張りましょう。
例えば、「わ〜!指名ありがとうございます!」から始まり、「そういえば最近親しい人をあだ名で呼ぶのにハマってて…なんて呼んで欲しい?」などといった会話はオススメです。こうすると、簡単に名前を教えてくれる場合もありますし、最悪の場合でもあだ名が手に入ります。
他には、占いなどを名目に名前を聞き出すなどといった手法はオススメです。この場合、「最近占いにハマってて…漢字でフルネーム書いてもらって良いですか?」などといえば、自然に名前を書いてもらうことができます。さらに、「名前の書き方で性格が分かる」とか「漢字の書き方のクセに結果が出る」など、お客様が書くことに意味がある風を装って書いてもらうように仕向ければ自然に書いてもらえますよ。ちなみにこの方法に関しては、何の占いの知識もないなんて場合は、占い結果に困ってしまうことになりますので、ある程度、占いについて学んでおく必要があるでしょう。
最後は、あなたのキャラクラーにもよりますが、素直に名前を忘れてしまった事を伝えるというものです。顔やどんな話をしたのかを覚えていれば、「前に◯◯の話で盛り上がったのは覚えてるのに…」などと、顔や前回の来店時に話した内容を覚えていることを伝えて、名前だけど忘れしちゃったことを伝えましょう。名前以外で覚えていることがあれば何でも言うようにして大げさにテンション高めに謝ると、笑って許してもらえることも多いです。ただし、この方法に関しては、二度目はないと思っておきましょう。
実は、こういったお客様の名前を忘れてしまう…なんてことは、お客様の多いナンバークラスの人気嬢でもしょっちゅうあることです。したがって、この程度の事に落ち込むのではなく、どうやって冷静に切り抜けるのかを事前に考えておきましょう。
まとめ
今回は、キャバ嬢として働くなら、仕事中によく出くわす場面についてご紹介してきました。この記事でご紹介した内容については、長くキャバ嬢をやれば必ず自分の身に起こる事だと考えた方が良いですよ。逆に言えば、キャバクラ業界では当たり前の事柄ですので、その対処法もきちんと確立されているのです。どのような場面でも、上手に切り抜けていくためには、先輩キャストの様子をしっかりと見ておき、キャバ嬢としての在り方を学ぶのも大切だと考えておきましょう。