キャバ嬢として稼いでいこうと考えれば、お客様と上手に会話を展開するためのコミュニケーション能力やある程度のお酒の強さ・知識が必要になります。キャバクラに遊びに来るお客様というものは、基本的にお酒を飲みながら好みの女の子と楽しく会話をすることや、女の子を口説く際の駆け引きを楽しみに来ているわけです。したがって、キャバクラで働こうと考えているのに、コミュ障で初対面の人とうまく会話できない…、空気が読めなくて場が盛り下がる発言ばかりしてしまう…なんて場合、人気が出なくて稼げない嬢になってしまう恐れがあります。
また、キャバ嬢はお客様から頂くドリンクやボトルで大金を稼いでいくというお仕事ですので、ある程度はお酒を飲む力が必要になります。最近では、お酒を飲めなくても雇ってもらえるというお店も増えていますが、それでも、全く飲めない…なんて方よりも、飲める人のほうが稼いで行ける可能性は高いです。もちろん、お酒が飲めるとはいっても、酔っぱらうと暴言を吐いてしまう…なんて方はNGですよ。他にキャバ嬢として必要な知識となると、同僚キャストとうまくやっていくための工夫などがありますね。キャバ嬢は、お店の中では全員がライバルですので、ギスギスしてしまうようなこともあり、それが嫌でキャバ嬢を辞めてしまう…なんて方も少なくありません。そこでこの記事では、これからキャバ嬢として稼いでいきたいと考えているからのため、事前に知っておきたい、キャバ嬢を長くやっていくためのコツをご紹介します。
接客が意外に難しい年代がある!
キャバクラに来店するお客様は、全て紳士的で、キャバ嬢を可愛がってくれると考えているのなら大間違いですよ。中には、大柄な態度をとるお客様もいますし、基本的にはキャバ嬢側がお客様の特性を掴んで、その懐に上手に入り込まなければいけないものなのです。そして、キャバクラにはさまざまな年代の方が来店するのですが、リピート率がそれなりに高いのに、接客時に注意点が多いのが40代のお客様です。
40代の男性は会話のタブーが他の年代よりも多くて、会話を盛り上げにくいことから、接客に苦戦してしまうキャバ嬢が多いです。中には40代男性の接客に疲れを感じてキャバ嬢を辞めてしまう子もいるくらいです。キャバ嬢として働く前に対策を考えておいた方が良いですね。
ここに注意!40代の男性客にはタブーかも!
30代独身男性でもタブーの話題はあるのですが、この年代は結婚の話くらいしかありません。しかし、40代の独身男性になるとタブーが非常に多く、他の年代の独身男性には普通に話せるネタでさえ機嫌を悪くしてしまう危険があると考えましょう。
例えば「休日は何しているの?」「ペットとか欲しくならない?」というように「独身だと寂しい」と言っているような話題は絶対にタブーです。キャバ嬢からしたら冗談混じりで言ったつもりでも、お客様はそう受け取らないケースが多いです。お客様が酔っていれば殴られたり怒鳴られてしまったりする可能性すらあります。
また、お客様の自虐話の多さも40代独身男性が断トツで多いと言われています。お客様が例えその自虐話を笑顔で話していたとしても、その笑顔につられて同意するような相づちを打てば機嫌を悪くしてしまう可能性があります。お酒を飲ませれば豹変する可能性が高くなりますし、下手に接客すると手を上げられることさえあります。そう考えると一気に40代独身男性の接客を避けたくなってしまいますが、キャバ嬢として成功する為にはこの問題は避けて通れません。
40代男性の接客術
40代独身男性は自由に使えるお金、時間を多く持っているので、接客の難しさを考えなければ、キャバ嬢にとって非常にありがたいお客様といえます。それでは、40代独身男性にはどのような接客をしていけば良いのでしょうか。
まず仕事の話、プライベートの話などは自虐話に繋がり、キャバ嬢がどううまく対応しても機嫌を損ねる可能性があるので出来るだけこちらからは振らないようにしましょう。大切なのはなぜ40代の独身男性がキャバクラに遊びにくるかを考えることです。
単に寂しいからと思っているのなら、問題があります。
もちろん完全な間違いではありませんが、ベテランキャバ嬢はその他にもお客様が「キャバ嬢たちだけが自分を必要としている」と感じていることを知っています。つまり40代独身男性がキャバクラに足を運ぶのは、いつも指名しているキャバ嬢が自分を必要としているからという理由が強いのです。
その理由からどのように接客していけば良いのかを考えてみてください。
最もベストなのは40代独身男性のお客様を「頼ってあげる」「必要としてあげる」接客をすることになります!
例えばお客様が「この前高級な肉を買って1人で寂しく食べたよ〜」という自虐話をしてきたとしたら、「お肉って焼くのに色んなコツがあるんでしょ?どうやるの?教えて!」というように、本当は知っていることや興味が無いことでも何でも「教えて!」と聞いてみましょう。あまりにも難しすぎることや専門的すぎることはNGですが、ちょっとしたことでお客様も分からないことならわざわざ調べて教えてくれることもあります。そうするとお客様は達成感や満足感も得られますし、「私調べものするのも苦手だから◯◯さんは本当に頼りになる!」と今後も沢山頼るアピールも挟めます。こういった接客をしていれば、自然とあなたに必要とされていると感じ、頻繁に通ってくれるようになるかもです。
キャバ嬢なら、知っておくべきお酒の知識
キャバクラは、お酒を楽しむお店ですので、お酒に関する必要最低限の知識は必要です。しかし、今までこういったお店で働いたことがない人であれば、お酒の注ぎ方や作り方など、本当に基礎の部分からチンプンカンプンという方が多いことでしょう。
こういった事は、キャバ嬢の大切なお仕事ですので、しっかりとできなければ、それだけで「こんなことも満足にできないのか!」と気分を害してしまうお客様がいると考えましょう。中には、ぎこちない姿を初々しく感じてくれるような人もいますが、キャバ嬢にとって、そういった所作を美しく見せるのは武器になりますので、細かな部分からしっかりと学んでおくのがオススメです。
お酒の作り方『焼酎編』
まずはキャバクラで最も作ることが多い『焼酎』の作り方についてご紹介しておきます。
最初にアイスをグラス一杯に入れる時には、アイスをグラスに落とすのではなく、そっと置くつもりで静かに入れていきましょう。お酒の濃さはお客様の好みに合わせて調整していきます。
薄めなら指1本分、普通や特に指定が無い場合は指2本分、濃いめなら指2.5本分を目安にしてください。ただし、ウイスキーやブランデー等の焼酎よりもアルコール度数が高い場合は、それぞれ指0.5本分少なくした程度がいいでしょう。お酒を作る時はボトルをグラスに付けない、ラベルを上に向けることを意識します。最後にお水をグラスの8割程度のところまでいれてマドラーで混ぜればオッケーです!
お酒の作り方『ワイン編』
ワインなどの高級なお酒になると特にマナーにうるさいお客様が増えてきます。
ワインは手の温度でも風味が変わってしまうため、片手でボトルの下を持つのが一般的です。そのまま片手で注ぎますが、力に自信がない場合はボーイさんに頼んだり、軽くもう片手を添えて注ぐようにしてください。ワインは香りを楽しむお酒ですから、ワイングラスの4分の1(グラスが最も膨らんでいる場所辺り)まで注ぐのが目安です。多すぎると香りが楽しめませんし、少ないと手の温度で風味が変わるので慎重に注ぎましょう。
お酒の作り方『シャンパン編』
シャンパンはキャバクラでは代表的なお酒となります。こちらも意外にこだわりを持つ方が多いです。
シャンパンは、冷やして飲むのが一般的ですから、手で温めてしまわないように気をつけながらワインと同じように持ちましょう。
注ぐ量は5分の3程度を目安にしてください。シャンパンの冷たさが損なわれないように、すぐに飲みきれる量にすることが大切です。
シャンパンはキャバ嬢が飲む機会が多いお酒となります。種類もとても多いので全て覚える必要はありませんが、それぞれの特徴を軽く頭に入れておくだけでもおねだりしやすくなりますよ。例えばお酒が弱くても残してしまうのはお客様に対して失礼ですから、自分でも無理せず飲みきれる飲みやすいシャンパンを覚えておくと安心です。また、ある程度の値段も理解しておけばお客様の懐状態に合わせてベストな価格帯をおねだりすることもできます!
キャバ嬢同士の関係を良くするコツ
キャバクラで働く上で一番気になるという方が多いのが、キャスト同士の仲の良さです。キャバ嬢はホステスと違い基本的に個人営業ではありますが、時には協力してお客様の相手をすることもあります。人間関係が上手くいっていないと出勤するのも辛いですし、場合によってはお仕事にも悪影響が出てしまうのです。
社会人として、最初の挨拶はとても重要
キャバ嬢同士の関係が決まるのは、新人としてお店で働き始めることになった直後です。
もし貴女が新人キャバ嬢の立場なら、自分から先輩キャストに挨拶に行くようにしてください。更衣室や待機室で会った人には笑顔で積極的に挨拶するようにすれば、第一関門はクリアです。自分から挨拶するのは非常に重要ですから、万が一相手から挨拶された場合は「挨拶が遅れてすみません!」の一言があるといいでしょう。また、初出勤に出勤がかぶらなかった人にも、出勤がかぶった初めての日に必ず挨拶しましょう。
キャバクラでは幅広い年齢層の女性が働いていますが、年上年下に関わらず敬語&さん付けで話すようにしてください。キャバクラにはあくまでもお仕事に来ています。相手が年下と分かった途端にタメ口になる子もいますが、ビジネスマナー的にもそれは好ましくありません。新人なら余計に敬語を意識して接すると良いでしょう。
キャスト同士の特徴も知っておきましょう!
自分から挨拶に行くと大体分かりますが、一口にキャバ嬢といっても様々なタイプの女性がいます。挨拶した時に素っ気なかった方はあまりキャスト同士でベタベタ馴れ合いたくないタイプ、優しく笑顔で返してくれた子は在籍が長くて面倒見も良いタイプと考えられます。面倒見が良い方は色んなことを教えてくれるので、積極的に分からないことを聞いておくと今後に役立ちます。
また仕事のできるキャバ嬢は、同じく仕事のできる子を好みます。特にナンバー入りしているような子は毎日忙しく、他の子にヘルプに着いてもらうことが多いです。自分の大切なお客様を変わりに接客してもらう訳ですから、仕事ができないよりできる子にお願いしたいという訳ですね。もちろん新人の頃は戦力として数えられることがほとんどありませんが、積極的に仕事を覚えようと努力している子には、人気キャバ嬢も積極的に仕事を教えてあげたり、自分のヘルプ席に着いてもらったりすることもあるそうです。
まとめ
今回は、これからキャバ嬢として稼いでいきたいと考えている方に向け、実際にキャバ嬢になる前に知っておきたい基礎知識についてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、キャバ嬢は、単にお客様とお話ししていれば良いだけではなく、お客様を楽しませるためには頭を使って会話を進めなければならないのです。さらに、お酒の知識や一般的なマナーなど、接客業特有の覚えなければならないスキルもたくさん存在します。
キャバ嬢のお仕事は、「究極の接客業」などといわれることもあり、決して誰でも簡単にできるような甘い仕事ではないと考えておいた方が良いですよ。