今回は、新人キャバ嬢さんに向けて、お客様の接客をする際の基本的なルールについてご紹介していきたいと思います。キャバクラは、若い男性客も多いですし、ワイワイと大勢で楽しむことが重要で、ノリと明るさがあれば、ある程度やっていけるなんて考えている方が多いのではないでしょうか?最近では、テレビにキャバ嬢さんが登場し、お仕事を面白おかしく紹介しているため、「キャバ嬢は意外とテキトーなんだな…」なんて考えている方が多いです。
しかし、こういった考えは大きな間違いですので注意しましょう。キャバ嬢のお仕事は「究極の接客業」などと紹介されることもあり、仕草やトークのみに高いお金を払っているお客様に満足してもらわなければいけません。当然、テキトーな接客なんてしようものなら、キャバクラ慣れしているお客様から指名など貰えるはずもなく、いつまでたっても稼げるキャバ嬢になることなどできないのです。
そこでこの記事では、最低限おさえておかなければならない、キャバ嬢さんの接客ルールについてご紹介しておきます。
キャバ嬢さんの振る舞いに関するルール
まずは、お客様への振る舞い方のルールです。基本的に、若い女性が働く場所ですので、若さやノリが重要なのも確かですが、それ以上に礼儀や美しさが重要になります。以下の3つのポイントを覚えておきましょう。
①席に着くときは丁寧にお辞儀する
お客様の席に着く場合は、必ず立ち止まり、丁寧にお辞儀をしてから席に着くのがマナーです。キャバ嬢さんの中には、挨拶しながら席に着く方がいるのですが、しっかりと静止して感謝の気持ちを伝えた上で席に着くようにしましょう。
リピートしてくれたお客様であれば、「また来てくれて嬉しいです」などと、一言添えるのも良いと思いますよ。
②お客様には体を斜めに向けて座る
お客様と接する際は、体の正面を向けるのではなく、少し斜めに向けて座りましょう。自分の膝とお客様の膝が軽く触れる程度が良いと言われています。
なお、ヘルプで席に着く場合には、あまりお客様との距離が近すぎると、指名されているキャストとのトラブルが考えられますので注意しましょう。
③お客様の前に手を伸ばす場合は一言添える
灰皿交換やおしぼりをとる時など、どうしてもお客さまの前に手を伸ばさなければならない場合は、「失礼します」と必ず一言添えてください。
本来は、お客様の前に手を伸ばすことは避けた方が良いので、キャストと物を受け渡しする必要がある場合などは、後ろ側で行うようにしましょう。
お酒に関するルール
キャバ嬢は、お客様のお酒の相手をするのが重要なお仕事です。このお酒を提供する際にも、さまざまなルールが存在します。
①乾杯の際は、お客様のグラスの飲み口より低く
これは、一般企業の飲み会などでも注意されることがありますね。一般的に、目上の方と乾杯する場合には、自分のグラスはその人の飲み口より低くくするのがマナーです。これを高い位置にしてしまうと、失礼に当たるとされていますので、注意しましょう、
もちろん、意識しすぎるとぎこちない乾杯になってしまいますので、相手よりも高くグラスを持ち上げない…程度に考えておけば良いです。
②お酒を飲むときは「いただきます」と添える
お酒を飲むときには、必ず「いただきます」と一言添えるようにしましょう。キャバ嬢がお酒を飲む場合は、お客様から頂くわけですので、何も言わずに飲むのは失礼に当たります。
これは、親しいお客様でも同じで、きちんと感謝の気持ちを伝えるようにしなければいけません。
③ボトルのラベルをお客様に向ける
ボトルのラベルは、常にお客様に向けておきましょう。また、お客様にお酒を注ぐときには、ラベルが上になるように持つのが一般的です。この際には、手でラベルが隠れないようにすることも注意しましょう。
④マドラーは左回りに混ぜる
お酒を作る時、マドラーでかき混ぜるのですが、「左回り」に混ぜるということを忘れてはいけません。
キャバクラなどの夜の業界では、右回り(時計回り)は時間が進むことを連想させるため、「早く時間が過ぎてほしい」という意味になってしまうのです。つまり、右回りでお酒を作った場合、お客様に「早く帰ってほしい」と言っているようなものになってしまう訳です。注意しましょう。
タバコに関するルール
キャバクラでは、たばこに関するルールもありますので覚えておきましょう。
①火は自分の前で灯してからタバコに火をつける
お客様がタバコを咥えたら、キャバ嬢さんが火をつけるのが当たり前です。この際、お客様の前で火を灯すのではなく、自分の前でつけてからお客様のタバコに持っていくようにしましょう。
お客様の前でつけてしまうと、予想以上に大きな火が出て危険…なんてことも考えられます。したがって、自分の前で灯して、片手で覆いながらお客様の口元に持っていきましょう。
②吸い殻が2本になったら灰皿を交換
灰皿の吸い殻が2本になったら交換しなければならないと覚えておきましょう。ちなみに、お店によっては、本数が決められている場合もありますので、その時はお店のルールに従ってください。
灰皿交換の際は、予備の灰皿を重ねて、灰が飛ばないようにするのも忘れずに。
おしぼりに関するルール
キャバクラでは、おしぼりを出す機会も多いですので、おしぼりに関するルールは必ず覚えておきましょう。
①おしぼりは広げて渡す
ボーイさんから受け取ったおしぼりは、きちんと広げてからお客様に渡しましょう。当たり前のことですが、広げた状態で受け取った方が使いやすいからです。
ボーイさんからは、丸まった状態で渡されますが、そのまま渡すのはNGです。
②使ったおしぼりは綺麗にたたんでテーブルに置く
おしぼりは、くしゃくしゃになった状態で置いてはダメです。当然、そのような状態ではテーブルが汚く見えます。使い終わったおしぼりは、キレイにたたんでから置いておきましょう。
なお、おしぼりのたたみ方は、お店によって決まっている場合がありますので、先輩に聞いてみると良いでしょう。
③お客様がトイレに立ったらおしぼりを用意しておく
接客中に、お客様がトイレに立ったら、トイレのドアの前でおしぼりを持って待つのが常識です。これは、接客の意味もありますが、一人の時間となるトイレの中は、ふとお客様が冷静になってしまう場合があるからです。例えば、トイレから席に戻るまでに、仕事やお金のことを考える時間を与えてしまうと、お客様は帰るモードになってしまう場合があります。キャバ嬢からすれば、滞在時間を伸ばしてもらった方が良いわけですので、少しでもお客様の帰る気をそらすため、トイレの前で待っておくと良いとされるのです。
会話に関するルール
仕事の話題を控える
キャバクラに来るお客様の中には、仕事の話を聞いて欲しい人もいれば、仕事を忘れて楽しみたいというお客様もいらっしゃいます。
お客様自身から話されるまで、話題を振らないことが鉄則です。
悪口を言わない
悪口を話すキャストには、「自分の悪口も話しているんではないか」と不信感を与え、信頼されなくなります。
お客様が話されることもありますが、基本的にはこちらから悪口は話さない方が良いでしょう。
他のキャストの個人情報を話さない
これは必ず守ってください。
本名、年齢、彼氏の有無などのプライベートな情報は誰でも勝手に話されるのは嫌ですよね。他のキャストからも信頼されなくなるため、必ず話さないようにしましょう。
まとめ
今回は、新人キャバ嬢さんがおさえておきたい、キャバクラの接客ルールの基礎知識をご紹介してきました。「究極の接客業」と言われるように、かなり細かな部分までルールが決められていることに、驚いてしまった…という方も多いと思います。
しかし、一つ一つのルールを見てみれば、そこまで難しいものではありませんので、必ず覚えておくようにしましょう。
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