ナイトワーク全般のお仕事は、一般職と比較すれば高額な時給設定になっているため、キャバクラで働いている人は「みんなお金が必要だから働いている」と考えていることでしょう。もちろん、キャバ嬢さんのほとんどはお金が目的で働いているのですが、そのお金が何のためのものなのかは人それぞれ違ってきます。
今まで一度もナイトワークで働いたことが無い人であれば、「キャバクラで働き始めた理由って何なのだろう?」と疑問に思ってしまうことも多いかもしれませんね。そこでこの記事では、現在キャバ嬢として稼いでいる方たちが、「なぜキャバクラの仕事を選んだのか?」と言う点について考えてみたいと思います。キャバ嬢は、夜遅くまで働かなければいけませんし、大量のお酒を飲んだり、お客様にセクハラまがいのことをされる危険もあるなど、見た目以上にしんどい仕事です。
しかし、キャバクラを仕事として選ぶ女性には、それを耐えられるだけの理由があるみたいです。ここでは、キャバ嬢を始める時の主な理由をいくつかご紹介します。
女性が『キャバ嬢・風俗嬢』として働く理由は?
それでは、数ある仕事の中で女性が「キャバ嬢として働こう!」と決める代表的な理由についてご紹介していきましょう。冒頭でご紹介したように、根本的には『お金のため!』という部分になると思うのですが、同じお金を稼ぐにしても「何のためのお金が必要なのか?」という部分が変わってくるようです。
ここでは、実際にキャバ嬢として働いている方の代表的な目的をご紹介しておきます。
学費のため…という方が意外に多い
キャバクラでは、キャバ嬢を専業としている方はもちろん、他にも昼間は一般職についているという方や女子大生など、非常に幅広い世代の女性が働いています。
特に、最近都会のキャバクラで増えているといわれているのが、地方から出てきた女子大生がWワークとしてキャバ嬢を選ぶというパターンです。女子大生であれば、本業である学業を最優先させなければいけないため、学校終わりに働けるアルバイトに時間を費やすことはなかなか難しいものです。また、コンビニや居酒屋などのアルバイトは、テスト期間中でも休ませてくれない…など、学業の負担になることも多いと言われているのです。そのため、こういった女子大生の多くが、短時間でもそれなりのお給料を稼げるキャバ嬢をアルバイトとするケースが増えているようです。
特に、家庭環境によっては、学費や生活費を全て仕送りで賄うのが厳しい…なんて方もいますので、そういった方は、キャバ嬢で稼いだお金で学費を支払っているという場合もあるようです。
あまりイメージが無いかもしれませんが、本来、キャバ嬢のお仕事というのは、学業と両立させるのには非常に相性の良い条件が揃っています。例えば、遅い時間まで講義がある方であれば、一般のアルバイトでは満足に働くことができず、収入が厳しい…なんてことになります。しかしキャバクラの場合、19~20時に開店するというお店が多いため、しっかりと講義を終わらせた後でも、出勤に余裕で間に合うのです。さらに、基本的に自分でシフトが決められる自由出勤制がとられているため、学業を優先したいテスト期間中は出勤を減らすなど、自分の都合に合わせて働くことができるのです。その上、高時給なため、短時間でもしっかりと稼げるという点で、学業と両立している人が増えているのです。
最近では、シングルマザーの方が、将来の子供の教育資金のために…と、副業としてキャバクラなどの水商売で働くというパターンもあるようです。
開業資金のため
次は、自分の夢をかなえるなど、開業のための資金を作りたいという理由です。
キャバクラなどでは、ネイルサロンやエステなど、「技術を活かした仕事」とWワークをしている方も多く、こういった方は将来、自分の店を持つことを目標に働いているのです。
もちろん、技術を磨きながらでないと意味がありませんし、エステで働きながら「開業のための資金を貯める」ということが大切なのです。しかし、一般的なエステサロンに雇われているだけであれば、自分のお店を出すための資金を貯めるのにかなりの時間がかかってしまいます。したがって、何らかのお仕事とWワークをしながらお金を貯める人が多いのです。
こういう状況であれば、自由度の高い働き方ができる、サロンの仕事が終わってからでも余裕で出勤できる、短時間の勤務でもそれなりのお給料になるなど、キャバ嬢のお仕事は最適といえるのです。
将来的な夢をかなえるためには、それなりの資金がいる…という場合であれば、本業の技術を学びながら、無理なく貯金を作れるキャバ嬢は非常に向いていると言えるでしょう。
生活資金のため
次は、日常生活をする上での『生活費』のためというパターンです。これに関しては「切り詰めた生活を楽にしたい…」という場合と「より良い生活をしたい」というパターンに分けることもできます。
前者の理由としては、例えばシングルマザーの方などが、子育てと両立するためにキャバクラなどのナイトワークで働くというケースがあります。「子供を置いて夜に出るのは…」なんて考えるかもしれませんが、最近では昼間も営業しているキャバクラも増えていますし、お店が託児所と提携してシングルマザーの方でも、働きやすい環境を作ってくれているようなお店も登場しているのです。
シングルマザーの方であれば、突然お子様の体調が崩れる…なんてことも考えられるため、なかなか正社員として働くことができない…という事情を抱える人が多いです。しかし、ナイトワーク業界であれば、シングルマザーの方が多く働いていることから、そういった方が気兼ねなく稼げるような工夫もされているのです。したがって、子育てと両立させたとしても、一般企業に勤めるよりも良い生活をさせてあげることも不可能ではありません。
後者の場合は、もっとわかりやすいですね。例えば、一般事務など昼間はOLさんとして働いているという方であれば、そこまで高いお給料をもらえるわけではないため、日常生活の中でかなり我慢を強いられてしまいます。欲しい服があったとしても、生活費を考えると買うことができない、海外旅行に行きたいけどお金の問題でいけない…なんて経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
こういった事から、最近ではWワークとしてキャバ嬢を始める人が増えているのです。仕事終わりにちょっとキャバクラで働いているだけでも、昼職以上のお給料をもらっているような方もいますし、自由に使えるお金は確実に増えることになります。ちなみに、生活費としてではなく、欲しいブランド品を自由に購入したいからキャバ嬢をする人も多いです。
上記のような理由で、キャバ嬢を始めるというケースも増えていると言われています。
その他の理由について
キャバ嬢として働く方の多くは、上記のようなお金が目的となっています。キャバ嬢であれば、そもそもの時給が非常に高く、そこに指名やドリンクのバックが加算されるため、人によっては時給で1万円を超えることも珍しくないのです。したがって、短時間で大きなお金を稼いで、数年でフェイドアウトするというパターンはよく見かけます。
しかし中には、お金が目的ではないという方もいるようです。例えば、仲の良い友人がキャバ嬢をやっていて、誘われたからとりあえず働き始めるなんてケースも少なくありません。他には、単純にお酒が好きで飲んでいればお金がもらえるとか、知らない人と話すのが好きで、たくさんの人と会話できるからなど、ちょっと変わった理由でキャバ嬢を始める方もいるようですね。
まとめ
今回は、女性がキャバ嬢を始める時の理由についてご紹介してきました。キャバ嬢の求人情報などを見れば、「時給が高い」「月収100万円を目指せる」など、金銭面のことが全面に押し出されていますよね。これからも分かるように、ナイトワークを始める理由というものは、その多くが「大金を稼げるから!」というものなのです。
ただし注意しておいてほしいのは、「お金が稼げる」と聞くキャバ嬢のお仕事ですが、入店さえすれば誰でも絶対に稼げるような単純なお仕事ではありません。実際に、キャバ嬢を始めてみたけれど、思ったように稼げないし数ケ月で辞めてしまう…なんて人は珍しくもないのです。キャバ嬢として稼いでいこうと思えば、しっかりとキャバ嬢としてのスキルを身につける努力が絶対に必要だということも忘れないでおきましょう。