キャバクラで働く女性は『キャバ嬢』などと呼ばれ、最近では若い女性の将来なりたい職業ランキングで上位に入ることもあるなど、この記事をご覧になっている方の中にも『キャバ嬢』のお仕事に憧れている方は多いかもしれませんね。一般的にキャバ嬢と言うお仕事は、「高時給で煌びやかな衣装を着用してお客様とお酒を飲みながら会話を楽しむのが仕事」で何の苦も無く稼げる職業だとイメージしている人も多く、「私もその煌びやかな世界で輝いてみたい!」と憧れを抱いている女の子が非常に多くなっています。
しかし、キャバ嬢のお仕事は表に見える部分が全てではなく、その華やかさの裏では売上ノルマのキツさや人間関係の悩みなどで疲弊している女性キャストは少なくありません。確かにキャバ嬢は一般的なお仕事に比べると破格ともいえるようなお給料を稼ぐ女の子もいて、中には年収が数千万円を超えるような人も存在します。それだけ稼ぐにはお店にそれだけの売り上げを残している証拠でもありますし、逆に言えば売り上げを上げられない女の子はお店からのプレッシャーにさらされることになるのです。他にも職場の女の子同士の派閥争いやいじめ問題、お酒を大量に飲むことによる体調の問題などなど、見えないところではデメリットがかなり存在する仕事だということは知っておいた方が良いと思います。
そこで今回は、『稼げるから』『華やかな仕事だから』など、表に見える部分だけを見てキャバ嬢の仕事を選ぼうと考えている方のため、キャバ嬢になる前におさえておきたいポイントをいくつかご紹介します。
キャバ嬢になるメリット・デメリット
それではまずはキャバクラ嬢として働く場合のメリットとデメリットをご紹介します。
キャバ嬢になるメリット
キャバクラ嬢として働くときのメリットは、なんといってもその時給の高さでしょう。お店のランクやシステムなどで多少変わってきますが、基本的に安くても時給3,000円以上はもらえ、一般的なバイトと比較すると数倍の時給となります。更にキャバ嬢のお給料は、時給以外の手当が色々と用意されているのもメリットです。基本的にドリンクバックはどのお店でもありますし、指名客を呼んだり同伴をしたりすればその分だけ時給にプラスされていき稼ぐことができます。自分で頑張った分だけ稼げると言うシステムは大きなメリットですね!
お給料以外のメリットは周りで働く女の子達もオシャレで綺麗な子が多いことです。流行にも敏感なので、最新の美容法などをすぐに知ることができるため、キャバ嬢になってからとてもきれいになる方が多いです。また、普段着る機会の無いドレスを着たり、プロのヘアメイクさんにセットしてもらって、いつもと違う自分になれるのが楽しいと感じる子も多いです。
キャバ嬢になるデメリット
次にキャバ嬢のデメリットをご紹介します。まず最初に上げられるデメリットは、働く時間帯が夜から深夜に跨がりますので、その影響で生活リズムがズレてしまう、生活が不規則になってしまうということです。不規則な生活やストレスから健康にトラブルを生じてしまうという方も少なくありません。生活リズムを崩したくない場合は、時給は少し下がるものの、昼キャバや朝キャバを選ぶことも考えた方が良いかもしれませんね。
次にキャバクラでは当日欠勤や遅刻には重いペナルティが課せられるという事です。ペナルティの金額はお店によって様々ですが、1万円を超えることも珍しくないので、風邪を引いてしまっても罰金があるから休めないということももちろんあります。シングルマザーの方はお子様の体調次第でも急に出勤できなくなるということはあると思いますので、そういう場合は罰金やノルマ制度の無いお店を探すか託児所を設置しているお店を探しましょう。
他には、「誰でも稼げるわけではない!」ということです。キャバ嬢はよく稼げる仕事と紹介されていますが、お客様を呼べないキャストは待機中は時給をカットされてしまう制度があったり、出勤時間を削られてしまうなど、一般職よりも稼げていない…なんて子も少なくないのです。したがって、「キャバ嬢になりさえすれば稼げる!」と考えている方は、その考えはなくしたうえで働いた方が良いでしょう。
お店を選ぶときの注意点は?
キャバ嬢のお仕事のメリット・デメリットはわかっていただけましたね。上述のデメリットも含めて「キャバ嬢になりたい!」と言う方が次に考える必要があるのがお店選びのポイントを知っておくという事です。
一概にキャバクラと言ってもさまざまなお店があり、ランクも働くときの条件、ノルマや罰金の有無などお店によって決まりごとはかなり違うのです。そこでお店選びをするときに注意しておきたいポイントをいくつかご紹介しておきます。
まず、お店選びのポイントとして注意しておきたいのが、福利厚生やペナルティなどの天引き額の確認、スタッフの対応、お店のカラーなどです。キャバ嬢のお給料は売上から10%程度が手取り額になるくらいが理想です。高時給だけど雑費で引かれるお金が多いお店と時給は並〜低めだけど雑費で引かれるお金が少ないお店では、最終的に稼げるのは後者になりますので時給の高さだけで判断しないようにしましょう。
次に、良さそうな条件のお店があった時に気にしておきたいポイントが『ボーイさんの質』です。キャバクラでは女性キャストだけでなく、ボーイさんとも協力して働かなければなりません。ボーイさんはドリンクを運んでくれたり、お客様が女の子に変なことをしないかを監視する役割があります。例えば、お客様がお触りしていたら止めに入らなければなりませんし、トラブルになっているようなら仲裁に入らなければなりません。他にもお店がしっかり回るように女の子の誘導などもあり、お店の売り上げを考えた場合、非常に重要なのが『ボーイさんの質』なのです。この辺の教育が出来ているお店かどうかは自衛の為や稼げるかどうかのポイントにも重要ですので、体験入店などをしてしっかり見ておきましょう。
最後に『お店のカラー』が自分に合っているのかが非常に重要です。最近のキャバクラはコンセプトがしっかりしているお店が多く「熟女コンセプトのお店」「若い女の子の制服コンセプトのお店」など、お店ごとに特徴が分かれており、お客様もそのコンセプトに合った方が来店します。そのため、お店のコンセプトと合わない女の子が入っても、なかなかお客さんがつかなくて稼げない…なんてことになるのです。例えば、キャバクラで武器になると言われる『若さ』ですが、熟女キャバクラではその若さがデメリットとなりお客様の指名が減ってしまう…なんてこともあるのです。
基本的にお店もカラーに合わない子をわざわざ採用することは無いと思いますが、面接だけでは分からずに採用されてしまうこともあります。お店のカラーに自分があっていないとやはり稼ぐのが非常に難しくなってきます。お店選びの時点で自分に合いそうなお店かどうかはしっかり確認しておきましょう。
体験入店でお店の確認を!
自分が想像する条件に合ったお店が見つかった場合、どうしたらいいと思いますか?そのまま面接をして入店するのも手かもしれませんが、実際に自分のイメージと合致しているかは働いてみない事にはわからない部分が多くあります。したがって、キャバクラやセクキャバといった夜系のお店には『体験入店』と言う制度を設けているのです。
体験入店とは、本入店する前にお試しで1日〜数日程度働いてみる制度のことで、もちろん働いた分のお給料は日払いでもらえます。体験入店することで、お店のスタッフや女の子がどんな雰囲気で働いているか確認することができますし、お客様の層も確認することができます。そのため、実際に働く前に「自分はこの店で稼げるのか?」ということが確認できますので、入店後に「こんなはずじゃなかった…」なんて後悔することも少なくなるのです。上記の注意点をもとに、良さそうなお店が見つかった場合には、まずは体験入店してみるのがオススメです。
また、体験入店時には時給やノルマについてしっかりとチェックしておくようにしましょう。この辺りは特にはっきりさせておかないと後のトラブルにも繋がるので注意してください。ちなみに、キャバクラ店は、時給制が基本なのですが、その時給を決めるための制度がお店によって異なります。基本的に以下のパターンのどれかですので、どうやってお給料が決められるのかも確認しておきましょう。
- ポイントスライド制
・・・指名や同伴などでポイントが加算されていき、ポイントが多いとその分時給が上がっていくシステム。 - 売上スライド時給制
・・・本指名のお客様が使った金額で時給が変わります。お客様に使ってもらった合計金額が多くなればなるほど時給も上がるシステム。 - 売上バック制
・・・本指名のお客様が使う金額の何%かが女の子のお給料になるタイプです。バック率は最初はお店から提示されることが殆どですが、稼げるようになれば交渉して上げてもらうことも出来ます。 - 売上&ポイント制
・・・ポイントスライド制と売上バック制の良い部分が合わさった制度です。基本的にポイントで時給が決まっていき、売上のボーナスとして売上の何%かが給料に上乗せされます。
まとめ
今回はキャバクラで働こうと思った時に知っておきたいこととして、キャバ嬢のメリット・デメリットや実際にお店を選ぶときの注意点をご紹介しました。キャバクラは華やかな世界で高いお給料をもらえる所と言うイメージしかなかった方には少し驚きの情報があったかもしれませんね。キャバクラは確かに一般的なお仕事と比較すると非常に高い時給がメリットとしてありますね。しかし、その裏には厳しいノルマが課され、ノルマが達成できない場合は罰金がある事や、お店に出勤してもお客様についていない待機の間はお給料がカットされるなど意外と厳しい条件が存在し意外とが背げないと言う方も多くいます。
上記の様な事を防ぐにはお店に出勤している時間外にお客様にメールや電話したり、店外デートしたりとお給料に反映されないお仕事も多くあり、働いてみてこんなにしんどい仕事とは思わなかったと言うお話も良く聞きます。知っておいてほしい事としてキャバ嬢で月収1000万円を超えるような方は全体の数%いればいい方だという事です。もちろん今キャバクラ嬢として働こうかなと思っている方にはその可能性がないとは言いませんがそれなりの覚悟をして業界に入る事をオススメします。