『キャバクラで働く』と聞いて皆さんはどのようなイメージがわきますか?キャバ嬢は所謂『水商売』のお仕事で以前ではあまりいいイメージを持つお仕事ではありませんでしたね。しかし、近年では女性の憧れのお仕事にも入るようになっており、稼げるお仕事としてキャバ嬢をお仕事の候補に入れている方は多いですよね。
最初の質問に戻りますが、「キャバ嬢として働こうかな?」と考えている女性の多くは「一般のお仕事より稼げる」「お酒を飲んだ話すだけ」「綺麗なドレスを着て楽しそう」等と表面の華やかさや人気嬢のお給料の話を聞いて楽で簡単に稼げるお仕事と勘違いしている方が非常に多くいます。確かにキャバ嬢は普段着ることのないようなドレスを来てお客様と楽しくお酒を飲みながら会話で楽しませるというお仕事なのは間違いありません。しかし、『稼げる』という点で考えると全く稼げないキャバ嬢もいる事を忘れないようにした方が良いでしょう。キャバクラは一般のお仕事と比較すると基本となる時給が圧倒的に高いので出勤すればすごい給料になりそうですが、ここにはカラクリが存在しているのです。
今回は、そんな一般の方にはあまりわからないキャバクラのお給料体系や多くのお店で採用されているノルマや罰金制度についてご紹介したいと思います。キャバ嬢として働きは締めて「こんなはずじゃなかった…」と後悔しても遅いので、事前にキャバクラの制度をお勉強しておきましょう!
まずはキャバ嬢の給与システムをご紹介!
キャバ嬢として働くことのメリットはやはり一般のお仕事では考えられないお給料をもらえる可能性がある事ですね。実際に人気嬢ともなれば月収で100万円や200万円なんてこともざらにあるため、多くの女性が憧れの仕事と考えるのもうなずけます。しかし、キャバクラのお給料システムは一般のお仕事とは結構違う事も多い為、安心して稼ぐにはそのお給料システムを理解しておく方が絶対に有利です。
キャバクラのお給料システムは基本3つある!
まずはキャバクラの給与システムの基本を知っておきましょう。キャバクラの給与システムは基本的に「保証時給制」「ポイントスライド時給制」「売上バック制」の3つに分けられます。基本的に保証時給制はお客さんの呼べない新人期間に最低時給のみを保証する制度で、ポイントスライド時給制と売上バック制の2つはキャバ嬢が自分の働くスタイルで選ぶ事ができます。
それぞれを細かく説明すると、
- 保証時給制
保証時給制は最悪一人もお客さんにつけなくても最低時給は保証される制度です。未経験の新人はもちろん、引き抜きで入って来た子などでもある程度保証されていることがあります。 - ポイントスライド時給制
同伴やドリンク、指名などを貰う度にポイントが溜まっていくシステムで、この溜まったポイントによって時給が決まります。 - 売上バック制
売上バック制は固定時給の他にも、その日にキャバ嬢が稼いだ1日の売上から数十%程度お給料としてバックされるシステムです。バック率は売上や勤務日数に応じて変化していきます。基本的にお店からバック率が提示されますが、より多く売上げを出せるようになれば自分の希望するバック率を交渉出来るお店もあります。
キャバクラの給与システムは上の様に一般のお仕事では考えられないようなシステムがあります。またその精度を自分で選ぶことができますので、自分が一番稼げそうな制度はどれなのかを良く考えないと損ですね。
それぞれの給与システムの上手な使い方!
それでは次に「ポイントスライド時給制」「売上バック制」の給与システムではどのような稼ぎ方が効率的かをご紹介します!
- ポイントスライド時給制
ポイントスライド時給制は、ポイントが多ければ時給が上がるというシンプルなものなので、システムとしてはとても分かり易いかもしれませんね。合計ポイントで時給が決まるポイントスライド時給制で稼ぐ為には、とにかく本指名、場内指名、ドリンク、同伴、フード、全てにおいて沢山本数を稼ぐことです。溜まるポイントは同伴2Pだったり指名は1時間につき1Pだったりとお店によって変わりますので事前にしっかり確認しておきましょう。
ポイントスライド時給制は、売上よりも本数が重要になってくるシステムですので、一気に大金を使ってくれる太客はいないけど呼べるお客様は沢山いるという子に向いています。逆に、売上は反映されないので、売上を稼げているキャバ嬢にとってはあまり向かないシステムでしょう。 - 売上バック制
売上バック制は本数も大切ですが、とにかく売上を上げることを考えていきましょう。既に売上げを持っている子はポイントスライド時給制よりもこちらの方が稼げることが多いです。キャバクラ未経験でまだあまり指名を貰えていない子にとっては厳しいお給料システムかもしれませんね。
しかし、少ない出勤でも売上さえあれば沢山のお給料をもらえるため、効率的に稼ぐことが出来るのも大きな魅力です。どんどんドリンクやフードを注文してもらうのが得意な子だったり、団体客に入る機会が多い子なんかが稼げると思います。
キャバクラにはノルマや罰金があるってしっていますか?
キャバクラの給与システムの事を聞くとやっぱりキャバクラって稼げるじゃんって思うかもしれませんね。しかし、キャバクラに限らず夜のお仕事の世界はノルマや罰金が厳しく設定されている事がほとんどです。もらえるお給料が一般と比較すると破格と考えるとしょうがない部分もあるのかもしれませんが、中には法律的にギリギリなレベルのものもありますし、あまりに理不尽すぎるものがあるのも事実です。
したがって、お給料の良い面だけを見てキャバ嬢で働き始めると言った場合、ノルマや罰金が落とし穴になるといった事が非常に多くあるのです。公開しない為にはキャバクラで働く前にどのような罰金やノルマが用意されているのかを知り、自分に出来そうな仕事なのかを真剣に考えておいた方が良いでしょう!
良くあるノルマをご紹介
ここでは多くのお店で採用されている基本的なノルマをご紹介します。ノルマはお店の特徴に沿ったものもあるので事前に確認しといたほうが良いです。
- 同伴ノルマ
1月に○回同伴と同伴回数を決められるノルマです。月に設定された同半数をこなせなければペナルティが科せられます。ノルマは月5回程度のことが多いようですが、出勤日数に応じてノルマ数が決まることもあります。 - 指名ノルマ
月の指名本数、もしくは半期の指名本数に対するノルマです。キャバクラは月の指名本数によって時給が計算されるので、指名が取れれば取れるほど高い時給になります。ノルマが達成出来なくても基本的に罰金などはありませんが、その分やはり時給は少なくなってしまいます。 - イベントノルマ
イベントごとに設定されるノルマで、その内容は毎月のミーティングで変わります。普段はノルマが無いお店でも大きいイベントの時だけノルマがあるなんてこともあります。
基本的なノルマは上の様なものです。因みにキャバクラの求人で良く見かける「ノルマは一切ありません!」という言葉ですが、これは鵜呑みにし過ぎないようにしましょう。
もちろん本当に全くノルマが無いお店もありますが、表面的にノルマを掲げていなくても、スタッフが出勤の度にどのお客様がくるのかを確認してくるようになったり、人数が少なかったり全く来なければ営業をするようにプレッシャーをかけられることが多いです。さらに指名を取れない子に対して、スタッフの対応が冷たかったり口調がキツくなったりということも珍しくありませんし、いくつか指名が取れても「もっと客呼べ」と言われるなんてこともありますので、結局のところ暗黙のノルマは存在します。
意外にもはっきりと常識の範囲内のノルマを提示しているところの方が精神的に楽だったりするものです。
キャバクラの罰金制度をご紹介
それでは次にキャバクラで設定されている事の多い罰金制度もご紹介しておきます。一般的なお仕事では『罰金』等は考えられませんが、夜のお仕事では当たり前に設定されているので覚えておきましょう。
- 当日欠勤
当日欠勤は平日と週末、イベント時で罰金の金額が変わることが多いです。平日の場合は欠勤報告の時間によっても金額が変わりますが、金額的には日給の半分程度となります。
週末はお店にとって稼ぎ時でもあるので、その分罰金も重くなります。丸々日給分が罰金、更にペナルティとして1日分、計2日分の収入が無くなってしまうのです。
イベントはお店が集客の為に行なうので、女の子が休むと最も困る時でもあります。しかし女の子はお客様にプレゼントを用意したり、特別な衣装を用意しなければならなかったりと支出が多いので、あまりイベント時には働きたくないと思っています。罰金は1.5日分〜2日分が一般的です。 - 無断欠勤
無断欠勤は日給の3日分が罰金の目安です。罰金が重いのはもちろんですが、信用にも関わりますので休む時にはちゃんと連絡をいれましょう。厳しいお店では罰金&クビということもあり得ますので、遅くなっても必ず連絡をいれましょう。 - 遅刻
◯時以降入店なら5,000円罰金、10分単位の遅刻で2,000円罰金というように、お店によって計算方法は大きく違います。前もって連絡を入れておけば基本的に取られることは無いので、どうしても出勤が間に合わないときは連絡を入れましょう。 - 風紀
キャバクラの業界用語でお店の女の子と男性スタッフが付き合うことを指します。女の子とスタッフの恋愛はどのお店でも御法度で、罰金の金額もずば抜けており、100万円の罰金と両者ともクビになるお店が多いです。
キャバクラの罰金制度は結構グレーな部分があるのですが、お水の仕事という特別な従業員管理が必要なことから罰金を設定していることは珍しくありません。罰金は厳しいですが、社会人としてのマナーを守って普通にお仕事をしていれば回避できるものが殆どです。
しかし、中には適当な理由をつけて罰金を取ろうとするお店もあるので、そういう場合は弁護士などに相談して払わない意思を見せることも大切になります。
まとめ
今回はキャバ嬢として働き始める前に知っておきたいキャバクラの給与制度とノルマ・罰金制度についてご紹介いたしました。キャバクラの給与システムは一般のお仕事とは違い、働いている女の子の実績によって変動します。その為、自分がどのように稼いでいるのか、また、どのような働き方をしたいかによって選択すべき給与システムを変えなければ思うように稼げないという事が多くあります。また、ノルマや罰金は他の業界と比較すると特に厳しく設定されているので働くのを躊躇してしまう原因になってしまうかもしれませんね。特に罰金制度に関していえば、一般のお仕事をしていればまずありえない制度でもあります。他にも出勤しているのお客様についていない間はお給料がカットされる『待機カット』などキャバクラ独特の制度が存在していますので、お店に入る前に勤務の条件をしっかりと確認することをオススメします。
因みに近年、キャバクラよりも楽に稼げると言われる『セクキャバ』に少し触れておきましょう。『セクキャバ』は所謂『お触りOK』な『キャバクラ』といったお店なので、そのお給料システムや罰金制度などはキャバクラと同じと考えている人が多いです。しかし、多くの『セクキャバ』ではノルマなし・罰金なし・待機カットなしといった具合に条件面ではキャバクラと大きな違いがあります。もちろん体を触らせる必要があるため基本となる時給も高く設定されている為、多少のお触りは気にしないから稼ぎたいと言う方は『セクキャバ』も候補に入れる事をオススメします。